不覚にも…泣けました

お久しブリです。

いや~オリンピックの話題にはあまり触れないようにと思っていたのですが、
こればかりは自分のため、塾生のためのメモとして残しておこうと思います。

真央「最高の演技」で恩返し!フリー自己新 万感6位

◇ソチ五輪フィギュアスケート女子(2014年2月20日)

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こんな浅田をみんなが待っていた。誰よりも、浅田自身が待っていた。冒頭、今大会2度のアタックで転倒していたトリプルアクセルを完璧に成功。今季初めて加点がつく好ジャンプで波に乗ると、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」の荘厳な調べと一体に。連続ジャンプで2つの回転不足なんて関係ない。フリーの142・71点は自己ベストだ。フィニッシュと同時に涙があふれた。おえつが漏れる口元を左手で覆った。大歓声に応えると、泣き顔は笑顔に変わった。

「今まで支えてくれた方々に、最高の演技で恩返しすることができた。最高の演技ができた」

19日のSPではトリプルアクセルの転倒をはじめ、ジャンプを全て失敗して55・51点でまさかの16位発進。フリー当日の朝の練習でも、ジャンプのミスが目立つなど調子は最悪だった。「まったく体が動かなくて、大丈夫かなって思っていた」。選手村に戻って仮眠し、赤飯を食べて気持ちを落ち着かせた。演技直前の6分間練習でトリプルアクセルに着氷し、「吹っ切れたのかな」と自信を取り戻した。

昨年11月末に痛めた腰も年明けには回復。腰に負担のかかるスピンの練習もこなし、体調に不安はなかった。だが、団体から個人戦SPの間に行った、アルメニアの首都エレバンでの合宿でトラブルに見舞われた。エレバンのリンクの氷面には砂が浮き出し、スケート靴の刃(エッジ)が傷んでしまった。

また、エレバンは標高約1000メートルの高地。高地は気圧が低く、一般的にジャンプが跳びやすいとされる。一方、同じような標高の長野・野辺山で行う有望新人発掘合宿では、ジャンプの調子を崩す選手がいるという。個人戦SPでのジャンプ失敗について「高地での調整が影響した可能性がある」と指摘する関係者もいたが、フリーで奇跡の逆襲劇を見せた。

11年12月9日、最愛の母・匡子(きょうこ)さんが、肝硬変のため48歳の若さで亡くなった。母と家族がかわした一つの約束。「これからも自分の夢に向かって、やるべきことをしっかりやる」――。涙を汗に変えて練習し、試合に出続けた。病魔と最後まで闘った母との約束を果たし、たどりついた夢舞台。「(次の4年は)想像できません」。魂の五輪ラストダンス。黄金の輝きはもう、ほとんど見えなかった。でも、懸命に舞った。どんなに現実が厳しくても、浅田も最後まで戦った。母がいる天を見上げてフィニッシュした、その瞬間まで。

【転載終了】


メダル候補だったわけですから、結果からいえば失敗だったと言えます。
でも、この最高の演技を見て、やはり世の中に失敗は存在しないんだなと思いました。

私には前日のショートプログラム(SP)があったからこそ、
このフリーの演技につながったと思えるのです。

いろいろなことを抱えていたでしょう。
自分の能力を一瞬疑ったかもしれません。

それでも前を向き、力を出し切ろうとし、全力でやり遂げたのです。
私はその姿を見て、涙が出てきました。

多くの人が、オリンピックが始まる前の思いとは裏腹に、
順位なんて関係ない、納得のいく演技をしてもらいたいと願ったはずです。

そうなんです。結局メダルとか、順位とかじゃないんですよね。
思いっきり、自分を出し切って満足している姿を私たちはアスリートに見たいのです。

そのことを改めて教えられた気がしました。


公立高校入試、期末テストが迫っています。
塾生には、やれるだけのことをしっかりやって、それで当日を迎えてもらいたいと思います。

私も人の親として、自分の子に何を望むかといえば、
どんなことも一生懸命にやってみることです。

手を抜いて、サボって、軽視して、ものごとから逃げて避けて…、
そういうのが嫌なのです。

これはきっと親御さんならみなさんうなずいていただけると思います。
一生懸命やって出てきた結果なら、親も受け入れられるのですよね。


ただ、真剣にやって出てきた結果が自分の思う通りでないとショックです。
だから何となく真っ直ぐに向かえなくなってしまいます。
本気じゃなかったなら、傷つくことはないですからね。

目標点を取ろうと本気で頑張って、
だけど目標点にたどり着けなかったとしたら相当へこみます。

だったらはじめから、そこそこでやっておけば、
うまく行かなくて当然なので、心の負担は軽いと思ってしまうのです。
自分を過小評価するのも、それが自分を守ることだと思っているのです。

でも、その考えは間違っています。

真剣に向き合わなかった後悔は、ずっと後を引きます。
懸命にやらなかった記憶の方が、人は覚えているものです。

そして何より、
自分が思っている失敗なんて本当は存在しないのです。
思う通りの結果が出ないと失敗、と思うことがすでに間違っているのです。


いつかどこかで聞いて、それが誰からなのかは忘れましたが、
私の心にずっと残っている言葉があります。
それを書いておきます。


 失敗はありません。

 あるのは、貴重な、とても貴重な経験をしたという『大成功』だけです。


私は、塾でたくさんの子どもたちと出会ってきました。
その中で見つけた真実を見事に表していたのがこの言葉です。

ありがとうございました。



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