気持ちが一気に冷めるとき
お久しブリです。
自分に投げられた言葉で一気に冷めることってありますよね。
熱中していたのに、言葉にされた途端つまらないものに思えることが。
月に２回、地域のテニス教室に次男が通っています。
初心者向けの教室で、小１から小４までの２０人ほどが参加しています。
楽しくテニスをしてくれればいいなと思いつつ、
錦織選手みたいになったらいくら稼いでくれるんだろうなんて、
頭の中でそろばん弾きながら、私はよく見学しています。冗談ですよ冗談。笑
今日も行ってきたのですが、涼しくて見学も楽でした。
前回までは強い日差しの中、汗をかきながらの見学でしたからね。
気候も良くなってきたからでしょうか、
体験に来ている子もいました。
私の座っていたベンチの隣で、そのお母さんも見学していました。
準備体操、点呼の後、ラケットでボールをはじきます。
慣れている子とそうでない子が見ていてすぐに分かります。
続いてコーチとネット越しにボールを打ち合う練習。
バックハンドでうまく打ち返せる子もいて、教室歴の長さをうかがわせます。
そんな練習が続いた頃でした、
コーチとの打ち合うための列に体験の子が並びました。
私の隣で見学していたお母さんが
いきなりフェンス越しに「○○」と声をかけるではありませんか。
名前を呼ばれた子がこちらを向きました。
見学の大人は多いのですが、練習中に声をかける人はいません。
するとそのお母さん、「どう？楽しい？」と聞いたのです。
すると、体験に来ていた子は少し考えて「……楽しい」と。
夢中になってラケットを振っていたので、
その子も楽しいとかなんとか考えてもいなかったのではないでしょうか？
しかもその後に、「何回打った？」と聞くのです。
コーチとのラリー、ラリーと言ってもコート半面を使った小さな打ち合いで、
ミスをしたら次の子に交代するゲームのようなものですが、
そのラリーで何回打てたのか聞いたのです。
さらに間があって「…２回」とその子は答えました。
列に並ぶ時までの笑顔が、もうありませんでした。
楽しいかどうかなんて自分の目で見れば分かりそうなものです。
それもやってる途中で（練習の最中に）聞く神経が私には理解できません。
一生懸命ラケットを使っているだけだったのに、
いきなり楽しい？なんて聞かれたら、楽しくなければいけないのかと勘違いしそうです。
そもそもテニスが楽しいかどうかを、頭で考えるようになってしまいます。
また、どう見てもその子は初心者なのに、何回打てたのかと聞く意味もわかりません。
それもたくさんの見学者（大人）達を前にしてです。
笑顔がなくなる訳です。
それでは打てないのはいけないことのように思ってしまいます。
これから練習して打てるようになればいいはずなのに…です。
きっと親としては「楽しい」と言ってもらえれば満足なんでしょう。
そんな環境を用意してあげられた親としての嬉しさも感じられるでしょう。
あるいは、自分の目で判断するのが怖いのかも知れません。
子ども自身の言葉を聞いて安心したいのかもしれません。
でも、子どもにしてみたら、
そうした言葉で急に目の前のことがつまらないものに思えたり、
気持ちが覚めてしまうようなことがあるのではないでしょうか。
練習が終わって、子どもたちが戻ってきました。
私の隣、体験の子も戻ってきました。
「どう？やってみる？」とお母さんが聞くと、
「、、、別の習い事もあるし・・・」と答えています。
私は何だか聞いているのが辛くなって立ち上がりました。
あの子は次回来ないかもしれないと思いながらベンチから離れました。
自分に投げられた言葉で一気に冷めることってありますよね。
熱中していたのに、言葉にされた途端つまらないものに思えることが。
言葉って使うのは簡単なのに、どう使うのかは本当に難しいものですね。
ありがとうございました。
 |
 | 2013年9月発売ウィルソン(wilson)テニスラケットスチーム95（錦織圭モデル）新品：国内正規品
|
 | バボラ (Babolat) アエロプロ ドライブ 2013 Aeropro Drive GT 101174 [並行輸入品] |
