他人の失敗が自分にも「感染」する!?
お久しブリです。
自分よりもスゴイ人たちに囲まれると居心地が悪くなることってありますよね?
逆に、自分より出来ていない人を見るとホッとしてしまうことってありませんか?
でも、もしかすると、それってあまり良くないことなのかもしれません。
イチローはすでに気づいてた!? 他人の失敗が自分にも「感染」してしまうワケ
ゴルフのティーショットのときに、一番最初に打つ人が大きく右へ曲げてOBゾーンに入れてしまうと、次に打つ人やその次に打つ人まで同じように「お付き合い」をして、みんな打ち直しになってしまった――。そんな経験はありませんか。
プロスポーツの世界でも、サッカーのPK戦を連続で外してしまったり、野球でめったに出ないエラーが続いたり、1つのミスがまるでインフルエンザウイルスのように感染していくことがあります。これは、「私も失敗するかもしれない……」と思い込んでしまう自分のメンタルが弱いというだけの影響なのでしょうか?
脳情報通信融合研究センター研究員の池上剛研究員らは、他人の失敗や成功が自分のパフォーマンスにどのように影響するのかを研究・発表しています。
その論文によると、
ダーツのエキスパートが、素人のダーツ動作を繰り返し見て、その動作結果(ダーツの命中場所)を予測できるようになると、エキスパート自身のダーツ成績が悪くなるという興味深い現象を見出すことができました。
とのこと。
すなわち、他人の行動を見ることは自分のパフォーマンスに影響を与えるということを実験で証明したのです。
下手な人を見たら、自分も下手になったエキスパート~他者動作の予測と自己動作の生成には共通した脳内プロセスが関与することを解明~
この論文にも引用されていますが、イチロー選手は新聞のインタビュー(2007年6月19日・夕刊フジ)にて、
「投手が前で打っているのを見たくないんですけどね。目に入れることがすごくイヤ。一塁側にベンチがあるときは見ないと仕方がない。練習にも入ってくるしね。ヘタなものは見たくない」
と語っています。イチロー選手はこの研究結果をいままでのたくさんの経験の中から感じていたのでしょう。
ということは、私たちの生活においても、他人の失敗はあんまり注目をしないほうがいいということです。他人の揚げ足をとるのではなく、他人の成功を妬むことなくしっかりと注目すれば、自分のパフォーマンスの向上に役立つといえそうです。
【転載終了】
記事にもあるように、
うまく行っていない人の姿を見ると、
どうしてもそれが残像として頭に残ってしまうんですよね…。
それで自分もうまくいかないことが多くなってしまう。
失敗を教訓として学ぶのならいいのですが、
強いイメージとして残ってしまうと、色々と困ってしまう事態を引き起こすようです。
これって、勉強も同じで、
だいたい一緒にいるグループというのは、およそ同じような成績群の子が多いものです。
これは塾生にもたまに話すのですが、
成績の高い友達と一緒にいる時間を多くするのが、手っ取り早く成績を上げる秘訣だと。
普段一緒にいる友達が、テスト前でも昨日やっていたテレビの話をしていたら、
何だか安心して自分もテレビを見てもいいかなって甘く考え始めてしまいます。
それが逆に「昨日も何時間も勉強したよ」なんて話を友達から聞いていたら、
「やべ、テスト前だしテレビは控えよう」と考え方が変わる訳です。
こういう言い方はあまり良くないのかもしれませんが、
付き合う友達というのは、やはりきちんと選ばなければならないのだと思います。
別にいいんですよ。
自分がテスト前でも昨日のテレビ番組の話で盛り上がりたいという道を選ぶのなら、
自分でそういう人生を選択しているのですから、それでも全く構わない訳です。
でも、そういう道を望まないのであれば、
やはり自分の身を置く環境をしっかり整えることが大切なんだと思います。
うまくいっている人の姿に注目して、うまいやり方の残像を頭に残すのが
色々なことをうまくやっていく秘訣なのでしょうね。
これは色々なことに当てはまりそうです。
ありがとうございました。
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