カメムシが!

お久しブリです。

当塾では毎月、塾生や親御さん向けに『二人静』という教室通信を発行しています。
二人静には『琴線』という私の書いたコラム?のようなものがあります。

画像の説明

写真は愛用の湯飲み(益子焼)です。
二人静が描かれています。


8のつく日の今日は『琴線』を紹介します。
今回は7回目の発行号に掲載された私の学生時代の思い出話です。

大学生の時のことである。夜の十一時頃に、友人と車で房総半島一周の旅に出た。夏休み、父親から車を借り、二人でテントを持って出かけた。海水浴場でテント生活をする予定であった。

その数年前、予備校生(つまり浪人生)だった時に、僕たちの他に数人の仲間が集まって、内房へ海水浴に出かけたことがあった。しかし、テントのホネ(支柱)を忘れテントを作ることができず、缶詰を持って行っても缶切りを忘れて食べられず、他にも色々と散々な目にあい、二泊の予定が日帰りになるという漫画のような結果に終わっていた。

そのリベンジだったのである。同じ場所で何泊かする予定であった。今回はテント用具一式をしっかりと持った。前回の反省から缶詰は持たず、カップラーメンを大量に持った。

真夜中の国道16号線は走りやすかった。休憩のためにコンビニで一息を入れた際、車中にカメムシが入り、しばらくとてつもない悪臭の中で運転しなければならなくなったことを除けば、比較的順調に房総半島へ行けた。

無事に到着し、海水浴を楽しんだ。そして、テントで明かす夜がきた。もちろんディナーはカップラーメン。二人ですすっていると、隣のテントから素敵な音と香りが届いてきた。バーベキューを始めたのである。風向きもよろしく、我々のところにその香りが…。お肉の焼けるにおいをかぎながら、二人はカップラーメンをすする。二人とも次第に悲しくなってきた。そして会話も途切れてしまった。(続く)

第7回(平成15年2月)発行号より

浪人時代、夏休みに房総半島へ友人連れ立って海水浴へ行ったのは忘れられない思い出です。
勉強しろよ…なんて言わないでくださいね。笑
(ちなみに当時は携帯電話やスマホなんて便利なものがない時代です。)

画像の説明

見知らぬ土地、夕焼けの中、テントも組めない、缶詰も開けられない状況で、
さあどこかで野宿でも…と話していた時、

時刻表を見つめていたある友人が「いまならまだギリギリ終電に間に合う」と。
次の一本を逃すとそれも無理だと言うので、最寄り駅まで走りました。
なんとか電車に乗り込み、疲れた体を揺らしながら帰路に着いたのでした。

今となっては良い思い出です。

それにしてもカメムシのあの臭いって、たまらないものがありますよね。
ありがとうございました。





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